変化を先取りして子どもへの教育を

これから来ることが確定している日本の人口減少と世界の人口増加、

そしてAI化に対応するには、学校教育に任せていては無理と考えてます。

①変化が早すぎる、日本の教育は変化対応が遅すぎる

②学校教育で教わることよりも、もっと高度で複雑なことができるようになる必要がある

ということが重要だと思ってます。

 

経済産業省の未来人材ビジョンの中で、

必要とされる能力の上位が2015年と2050年で

もう180度変わってます。

 

【2015年】

1位:注意深さ・ミスがないこと

2位:責任感・まじめさ

3位:信頼感・誠実さ

 

【2050年】

1位:問題発見力

2位:的確な予測

3位:革新性

 

2015年では、社会人になって上司の言うことをちゃんと聞く、守る、実行する

というような能力が重視されているということです。

2050年ではそういうことはAI・機械がやってくれるので、

それらを動かす側に回らなければならないということです。

 

よってこれから重要になってくるのは、

知識とか注意力ではないので、これまでの勉強やテストで身につくもの

以上のことが求められてくるということです。

私はこの「以上のこと」が求められてくる、と思っていて、

つまり、知識・注意深さが求められていないわけではなく、

更にその先まで求められるようになるということだと考えてます。

 

先述したとおり、AI・機械化が進む中で、

必要とされる労働力の大部分が機械ができてしまうとなると、

この先人間は働かなくて良いという社会が来るかもしれません。

そこで待ち受けているのは、機械のほうが優れていて、

人間が働きたくても働けない、という未来かもしれません。

機械はプログラムを更新することで、同じミスをすることがありません。

機械は24時間働くことができますし、命令に対して文句を言ったり

SNSに裏情報を流したりすることがありません。

資本家にとって非常に都合がよい存在だと思います。

今後ますます人間の仕事は機械に奪われていくことでしょう。

国連は世界人口は2100年まで増え続けると予測してますが、

仕事の数が少なくなる、しかもこれまで大部分を占めていた

低賃金の単純労働作業が機械化されるということになると、

究極的に人間が就ける職業は機械ができない高賃金の仕事か、

機械だとコストが合わない超低賃金の仕事か、ということになると思います。

 

機械が働いてくれて衣食住を自動的に用意できるとなった場合、

ある意味人間は労働から開放されるという捉え方もできますが、

それで分配される生産物というのは、基本的にそこそこのレベルのもの、

ということになろうかと思います。

生きれるけど、贅沢はできない、というレベルでの配給が基本で、

もちろん無制限に欲しいものを欲しいだけ手に入る、ということはないでしょう。

欲しいものを手に入れるためには働いて賃金を得る必要がありますが、

それができるのは限られた職種に就ける能力がある人だけになると思います。

それ以外の人は、ものすごい競争率に勝ってようやく低賃金の仕事に就けるか、

仕事に就けなくてベーシックインカムの中で最低限の生活を余儀なくされるか、

ということになると思います。

これから先、ますます貧富の差の拡大・固定化、ということが予想されます。

 

歴史から学ぶということは非常に重要で、

私が就職活動をしていた頃は、公務員が人気職業でしたが、

ここ数年申込者数が減っているということです。

仕事内容に魅力がない、残業が多い、安定してない、

などが考えられるということですが、

これらはますます今後ブラックな職場環境になっていくでしょう。

ここ数年で一気に派遣化が進んで、正規の公務員は

減っていく少ない予算の中で、派遣社員ではできない仕事をすべてカバーし、

増えていく団塊世代の暇な高齢者の愚痴・クレーム・説教などなどに

すべて対応していかなければなりません。

マイナンバーカードの普及とIT化で効率化は進むでしょうが、

それ故に正規の公務員にまた別のしわ寄せが増えていくと思ってます。

 

こういう公務員に就職するということがどういうことなのか、

については、その時に発生している問題と、それが将来どうなっていくのかは、

よくよく考えればちゃんと分かったはずだと思います。

そういう視点で、今どういうことが起こっていて、

将来どういうことが起こりそうなのか、

起こるタイミングはわかりませんが、起こりそうな方向性については

実はかなり精度高くわかっているのではないかと思います。

 

それを考えると、学校教育というのは英語やプログラミングが必修化になってますが、

それに任せるだけでは間違いなく足りないと断言できますので

プラスで2歩・3歩の変化を先取りして、子どもへの教育をする必要があると思ってます。

 

必修化になったということは、みんなそれができるようになる、

ということですから当然といえば当然ですが。

このごろ学校にあれもこれも要求するモンスターペアレンツが問題になってますが、

学校教育に過剰に期待することが、スタンスとして間違っていると思います。

子供のことを考えて、子どもに良い教育を受けさせようと思ってやるべきなのは、

いかに学校教育では足りない部分を学校外で補うかということだと思います。

 

というわけで、今回は子どもの教育については、日本の現状を考えると、

変化を先取りして考えないと、本当に将来就職できないかもしれない、

ということについて書きました。

以上、お読み頂きありがとうございました。